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Since May 2009.ハワイ島留学時代から現在まで、つれづれに綴っています。


by 華(レフア)邸
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クリント・イーストウッド『グラン・トリノ』ネタばれ・注意


クリント・イーストウッド『グラン・トリノ』ネタばれ・注意_c0183801_8173625.jpg

 なんでこんなにかっこいいんですかね?







『グラン トリノ』 という映画を見ました。日本でもすぐやるのかな?


クリント・イーストウッドの映画って、最後にいつもドシーンですよね。重い、重い。
「ミリオンダラーベイビー」も、「ミスティック・リバー」も。深刻、かつドシーンです。

でも割合あのシニカルな感じがすきなんですが、今回も例外なく切なかった。。

 しかも奥さんに先立たれて、孤独な老人の役が痛々しくて。。
ぜんぜんうちの父よりかっこいいんですが、あの偏屈なところが(父もいずれああなってしまうん
じゃないかとちょっと心配。。)父と重なり、もうなんだか お父さんシックでしたよ。

あー、しかしまあ全体的に非常に切ない映画だった。。


孫や子供にも愛されておらず、偏屈で孤独な老人が ふとしたきっかけで隣のベトナム一家と
つきあうようになり、今まで「楽しみのない無駄な」人生の残りを有意義に過ごす、という主題。
といえばいいのでしょうか?


 肺がんで老い先短い老人が、最後の最後に大事だと思った人達のために、精一杯のことをするんです。

彼が最後決心して、髪を切りに行き洋服を新調し、なんて姿は、他の人が演じると そこまでやらんでも、
と思うのかもしれないんですが、クリントイーストウッドがシリアスに演じると、
(というか もう画面に出てるだけで、ものすごい存在感ですもんね。)納得してしまうんです。


私きっときらいじゃないんです。
いつもやりすぎだなとは思うんですが、きらいじゃないんですよね、きっと。彼の映画。

ただ、だいたい見た後しばらく何日か、この最後でよかったのか?とくるくる頭の中を回りますが。

今回は、あんなちんぴらごときと衝突する羽目になり、そんなことで命を落とす訳です。
そんな終わり方でいいのか?と正直 思いはしましたが、その皮肉さが彼の映画らしいのかな
という結論になりました。


そして、ミリオンダラーベイビーもそうでしたが、クリントイーストウッドの人生観って、
容赦ない気がします。
「これが人生なのだ!まいったか」と、絶望感たっぷりでたたきつけるかんじ。

もうすこし、希望があってもいいんじゃかな?と女の私は感じますが、あの悲壮感・絶望感が
男のロマンなのかもしれないですね。


ただクリントイーストウッドのほかの作品と比べると、私の中ではやや劣ります。
「ミスティックリバー」とか、「父親たちの星条旗」とか、「ミリオンダラーベイビー」
とかのほうが よくできた映画だと思います。

イーストウッドらしさが出ていて、この映画も決して悪くはないですが。。
ということで、6.5点。


以上、淀川長治でした★サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・

(には到底及びません!失礼しました。
今は亡き淀川さんがいらっしゃったら、どのように批評するでしょうかね?この映画。)


ということで、また見られた方がいたら、感想聞かせてください。












by lehuahousehawaii | 2009-01-12 06:25 | おすすめ 映画・本